複数カメラで撮影したライブ映像を1本の映像作品として編集する方法
複数カメラで撮影したライブ映像を1本の映像作品として編集する方法
本格的に動画編集を始めて約半年。
これまで何回か実案件をこなして分かってきた、複数カメラで撮影したライブ映像をAdobe Premiere Proを使って編集するやり方をまとめてみました。
スマートフォンの進化で、ビデオカメラを持っていなくても高画質な映像を撮影することが可能になり、YouTubeでもスマホで撮影したものが増えてきましたね。
でも一台のカメラで撮影した映像をそのままアップするのは映像作品としてはちょっと寂しい。
ということで、実践で学んだ複数カメラで撮影した映像を1本の映像作品としてまとめる方法をアウトプットしてみます。
まずは何より撮影時のカメラ設定が大事。
映像編集に入る前に、そもそもの撮影データが完成品に一番影響するので、撮影時のカメラ設定からしっかり整えていきましょう。
大抵のライブ会場は暗いことが多いので、4Kで撮影すると光が十分に取り込めないことがあります。
そうなると編集時にカラー補正で無理やり明るくすることになり、ノイズが入りやすく苦労するので、撮影時の画質設定はフルHD(1920x1080)にしておくのが無難です。
昼間の野外ライブなら4Kで撮影すれば後でスケールを倍にしてもFHDサイズで使えるので編集の幅も広がりますね。
その分データは重たくなりますが。笑
フレームレートは最終的に30fpsや24fpsにする場合でもオーディオ同期した時の映像のズレを最小限にするために出来れば60fpsで撮影しておくのが良いと思います。
①撮影素材チェック&カラー補正
撮影した映像を持ち帰ったらPCに取り込んで各素材の明るさや色味をチェックします。
最初からPremiere Proで全部のデータを取り込んでLumetriカラーでカラー補正してもいいのですが、暗い映像を無理やり明るくさせたりすると、最終書き出し後にノイズがのっかてしまうことがあります。
そのため、Premiere Proで編集する前に、各素材をAfter Effectsでカラー補正して素材それぞれの明るさや色味を統一させます。
After EffectsがなければPremiere Proで行うのも良いと思います。
②Premiere Proに取り込んでカット割の準備をする
各データのカラー補正が済んだら、改めてPremiere Proにトラックを分けて取り込みオーディオ同期をさせて最終的に使う音を選び、音量やEQの調整を行います。
③各トラック毎Lumetriカラーで微調整
ここで最初のカラー補正でやりきれなかった部分が出てきた時のみ、Lumetriカラーで微調整します。
(②の段階で完全にカラー補正を済ませておくのがベストです。)
④全体をネストさせてマルチカメラでカット割り
トラック全体を選択してネスト化して一つにまとめた後に、マルチカメラ表示で再生しながら使いたい映像をカット割りしていきます。
⑤カット割り微調整&トランジションEF追加
カットしたタイミングを一コマ単位で微調整し、必要に応じてクロスディゾルブ等のトランジションエフェクトを加えて行きます。
⑥調整レイヤーで全体カラー最終補正
カット割りとトランジション編集が終わったら、ネストしたトラックの上に調整レイヤーを配置して最終的な全体のカラーを決めます。
⑦OP&EDアニメーション作成
最後にオープニングアニメーションとエンディングアニメーションを作成して書き出したら完成です。
できた作品はYouTubeにアップロードしてじゃんじゃんアピールしていきましょう。
先日編集して公開された映像がこちらです。
こんな流れで映像編集やってます。
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